機動戦士ガンダムUCのストーリーに出てくる気になるワードのあれやアレを勝手に探求します。
貴婦人と一角獣 ビストとヴィスト
最初にガンダムUCを見た時このタペストリーが出てきた際にはアニメの劇中の中に妙にリアルな描画をされているのでとても印象に残る場面でした。
このリアルな描写のタペストリーは15世紀末に作られた実在する有名な作品。 タペストリーの中に描かれている旗や盾にはフランス王シャルル7世の宮廷の有力者だったジャン・ル・ヴィストの紋章(三つの三日月)見られるということから、このジャン・ル・ヴィストという人が作らせたものではないかと言われているそう。 ヴィストとビスト、ヴィとビの表記の違いがあるもの読み方は同じだということがわかります。 実在の人物から名前を取っていたことに驚きました。
バナージの言った「私のたった一つの望み、可能性の獣、希望の象徴…」というセリフが印象的です。
我が唯一つの望みに (À mon seul désir)
絵の中央には深い青色のテントがあり、その頂には金色で「我が唯一つの望み」(A Mon Seul Désir)と書かれている。テントの入り口の前に立つ貴婦人は、これまでの5枚のタペストリーで身に着けていたネックレスを外しており、右にいる侍女が差し出した小箱にそのネックレスを納めている(またはここではじめてネックレスを取り出し首につけようとしている)。彼女の左側にはコインが入ったバッグが低い椅子に置かれている。獅子とユニコーンが貴婦人の両側で旗をささげ持っている。
出典:貴婦人と一角獣wikipedia
6枚からなる連作というこの作品。ミステリアスな雰囲気を醸しまくっていますね。
このタペストリーを調べていると一角獣と獅子という絵柄の組み合わせがタペストリーの他にもたくさんあることに気がつきました。
ユニコーンとバンシィ 一角獣と獅子
主役機の一号機(ユニコーン)と二号機(バンシィ) 白き一角獣と黒き獅子について調べてみました。
“一角獣と獅子”を調べ始めるとすぐに現れるのは下の二つの絵柄です。
左はイギリス国章で洋風なデザインで一目で獅子とユニコーンが判別できます。
右の東洋風の絵は天皇家の紋章です。 同じように見える獣の絵はよく見ると左の獣には頭に一本のツノが確認できますので一角獣と獅子が描かれていることが理解できます。
- イギリス国章
- 天皇家の紋章
驚くことに、この紋章は古く平安時代の頃には既に存在していたようです。
共に盾を中心にユニコーンと獅子を配置するデザインがされていています。
イギリス国章では中央に王冠を冠した小さな獅子が配置されています。
天皇家の紋章の方では画像からは識別しにくいですがやはり王冠の上に一角獣が配置されています。
白き一角獣と黒き獅子のように、この二つの絵柄も双子のように感じられます。
狛犬はユニコーン(一角獣)
日本の神社には狛犬というものがありますが、まさにコレが一角獣と獅子をモチーフにしたものだということがわかりました。
本来は頭に一本のツノがある方は狛犬というようでもう一方のツノの無い方は獅子というのが本当の呼び方のようです。 これはなかなかおもしろいですね!
狛犬の写真を集めてみました。
- 狛犬
- 獅子
- 狛犬
- 狛犬
- ユニコーンとライオン
最後の写真のユニコーンとライオンは海外のものです。
東洋と西洋に同じような習わしがあることに驚きます。
ラプラスってなんだ? La+ ラプラスの箱
ラプラスという言葉はガンダムUC以外においても、たくさん使われておりガンダムUCを見ていなくてもどこかで聞いたことがあるという方が多いのではないでしょうか?
スタンフォード・トーラス型スペースコロニーの想像図。『機動戦士ガンダムUC』の劇中に登場するコロニー「ラプラス」のモデルとなっている。
ラプラス事件 - Wikipedia
とりあえずラプラスを検索
ネット検索をかけるとトップに表示されるのはラプラスと言う名のポケモンでした。
ポケモンのラプラス
流石にコレは関係はなさそうなので他を探します(笑)
wikiでラプラスを調べると、ラプラス(Laplace)は、フランス語圏の姓だと言うことがわかりました。 wikiのなかにはUCラプラス設定に関係のありそうな下記のラプラスさんについてのページがありました。
ピエール=シモン・ラプラス(Pierre-Simon Laplace)
ピエール=シモン・ラプラス(Pierre-Simon Laplace)wikipedia はフランスの数学者、物理学者、天文学者であり数学上で偉大な業績を残した人物とあります。 また、政治家としても活躍したそうです。
決定論
これから起きるすべての現象は、これまでに起きたことに起因すると考えた。ある特定の時間の宇宙のすべての粒子(原子のこと)の運動状態が分かれば、これから起きるすべての現象はあらかじめ計算できるという考え方である(ラプラスの悪魔を参照)。この考え方は、決定論のなかでも特に、全ての事象の原因と結果は因果律に支配されているがゆえに未来は一意的に決定的であるとする「因果的決定論」の典型的なモデルである。
出典:ピエール=シモン・ラプラス(Pierre-Simon Laplace)wikipedia
ピエール=シモン・ラプラスが提唱した未来の決定性を論じる時に仮想された超越的存在の概念。ラプラス・デモン、 ラプラスの悪魔
以上のことからラプラスの箱というネーミングの由来は原因と結果(因果律)の箱という解釈がしっくりきそうですね。
ラプラスの箱 パンドラの箱? 契約の箱?
物語のキーアイテムになる宇宙世紀憲章(6章立て全14条の条文)の刻まれた石碑。 ガンダムUCのストーリーでは本来あるべきはずの第15条の条文をめぐる物語でした。
元祖石碑といえばやはりコレではないでしょうか!
モーセの十戒
神からモーセに与えられた10の戒律が刻まれた石板2枚組みです。
モーセはユダヤ教・キリスト教・イスラム教およびバハーイー教など多くの宗教において、最重要な預言者の一人とされる。伝統的には旧約聖書のモーセ五書(トーラー)の著者であるとされてきた。
出典:モーセ Wikipedia
モーセの十戒について調べていると箱が出てきます。 その箱は契約の箱と呼ばれるもので十戒の石板を納めた箱だそうです。
パンドラの箱
ガンダムUCの中で宇宙世紀憲章の刻まれた石碑が登場した際に、これがラプラスの箱??ラプラスの石碑じゃん!とおもいました。 なんとなくイメージ的にパンドラの箱のようなイメージを抱いていたので、すこし期待はずれに感じたことを覚えています。 パンドラの箱は「禍いをもたらすために触れてはいけないもの」の意味があります。
契約の箱
話を戻します。モーセの十戒を収めた契約の箱は、またの名を失われた聖櫃(The Lost Ark)というらしく、その名の通りに聖書(35章3節の契約の箱の記述を最後に)の歴史の記述の中から突然姿を消してしまう謎の箱です。
もしも現代に、この契約の箱が、どこからか見つかって、本物のモーセの十戒の石板が世に現れたとしたら、もしそこに言い伝えられていることと別の何かが記されていた場合なにか大きな変化があるのかもしれませんね。
また何か気が付くことがあれば追記します。
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