コミネの直接給電タイプ電熱ウェア

コミネの車両給電タイプ電熱ウェア(ジャケット、グローブ、パンツ)のレビューです。

スポンサーリンク

電池切れの心配は無用!車両給電タイプの電熱ウェア

私が購入したのは車体から電源を取り出す車両給電タイプなので充電式と違い長時間のツーリングの際も電池切れを気にせずに使えるのがポイントです。

コミネ EK-106

パッケージにケーブル付属セットと書いてあります。

ジャケット、グローブ、パンツのそれぞれに電源取り出し用ハーネスが付属しています。

車両を複数所有している人には嬉しい反面そうでない人にはハーネスが余ってしまうので無駄になってしまいますね。 余分はメルカリ行きですかね。

サイズについてはチャート表で見た通りに選びましたがそれで大丈夫でした。

コミネ EK-202

電源直結タイプの電熱ウェアを使ってわかったこと

結論から言うと直結式電熱ウェアはとても良いものだと思います。 

冬のツーリング、時間が遅くなり日が暮れてしまった時にグローブに煌々と光る電熱グローブのスイッチ。 極寒の絶望時にまさに光を与えてくれます。 

温度調整が容易

ただ温めるだけならば携帯カイロ(コスパ最高)で十分だと思いますが電熱ウェアの利点は温度調整が可能な所にあります。 電源のオンオフと出力調整をすることができるのが良いところです。

春秋は軽めのアウターでよい

私の感覚では外気温が5度程度よりも上までならアウターに着るウェアも軽めの楽なものでも出力調整LOWとMIDでホカホカと暖かく寒さを感じる事は少ないと思いますが、それよりも下の気温になってくると、しっかりとした保温層をもったアウターが必要になってくると感じました。

体の芯までポカポカまでは必要はないと思いますが、アウターの性能次第ではポカポカにもなれそうだと思います。

真冬の場合のアウターはガチなウィンター仕様のものが良い

当初は真冬でもレザージャケットの下にこの電熱ウェアを着て電気の力で体をホカホカ温めて楽に乗車したいと思っておりました。 しかしながら発熱層が電熱ウェアのすべての部位に設置されているわけではありませんので、断熱がしっかりとされていないアウターとの組み合わせで使用した場合には、発熱層の設置されている部位は局所的に加熱され、発熱層の設置のない部位は局所的に冷えてしまいました。 ですのでバイクを降りて電源オフの状態ではトータルすると体が冷えてしまい寒いと感じてしまいました。

またHIGHモードを使ってもそれを補うこともできません。 長時間HIGHモードを使おうとすると今度は局所的に暑くなりすぎてしまいます。 低温やけどとなってしまう恐れもあります。 (グローブはHIGHでも大丈夫かも)

なるべく着込まずに楽に乗りたいところですが、なかなかそうはいかないということがわかりました。着込んでいくと夜はよくても日中は逆に暑くなってしまうことがあるんですよね。汗 なるほど。ツアラーのバイクにパニアケースがついているわけだ。

結局のところアウターはウィンター仕様のジャケット、パンツが良いです。

私の場合ですとPANIGALE V4で真冬のライディングで使用するときの出力は手袋MID、ジャケットLOW、パンツLOWといった具合でした。

グローブ自体への風の当たり方で電熱の効果がだいぶ変わりました

PANIGALE V4とWR250Rで試したところ、カウルの効果だと思いますが、WR250Rの方が冷気を受けやすいようで電熱の効きが悪かったです。 手が悴んでしまうことはありませんでしたがHIGHモードで使用しても指先が冷たくなってしまう事がありました。

ダサくなる事が我慢できればハンドルカバーまでつけたら最強でしょうね。

実際のそれぞれの装着感はどんな感じなの?

エレクトリックインナージャケット EK-106

ジャージのような伸縮性のある素材(ポリエステル)でできています。 また背中側の腕の付け根にはさらに伸縮性のある素材(ナイロン)がつかわれているので乗車時のハンドルに腕を伸ばした際の動きやすさが確保されています。

装着感についてはインナージャケットというふうな名称ですが、がっしりとしたジャージのような作りになっています。

インナージャケット自体も風が通りにくい作りになっていますが、あくまでインナージャケットなのでこの上にアウタージャケットを着ることとなります。

普段着用しているレザージャケットの下にこの電熱インナーを着用してみたのですがやはり窮屈になってしまうのとハイネックになっている襟の部分が非常に邪魔になるということがわかりました。 外気の侵入を防ぐためのハイネック形状なのだと思うのですが、フェイスマスクやネックウォーマーを同時に使用する場合には首の動きに抵抗となりとても邪魔に感じました。 首元に余裕があるアウター選びをする必要がある事がわかりました。

そでの部分は半手袋のような形状(リストゲーター)で隙間なくピッタリとフィットするようになっているので外気の侵入をしっかりと防いでくれます。 これは良いポイントです。

↑の写真の丁度見切れている部分にグローブへの給電ケーブルが格納してあります。

プロテクト エレクトリックグローブ ショート 12V

グローブの外見はよくあるウィンターグローブといった感じの外見です。 車両給電タイプなので脱着の際にはケーブルの脱着もしなければいけません。 この一手間が非常にめんど臭いです。 一人の時は良いのですがマスツーリングの際にはワンテンポ遅れをとってしまいます。

装着感はウィンターグローブそのものなのでモコモコとしており車両のスイッチ等の操作はし難いです。

エレクトリックインナーパンツ EK-103

インナーパンツはジャージのような装着感で前側が厚手の生地(ポリエステル)で後ろ側が薄手の生地(ナイロン)製となっています。 この上にアウターパンツを履くことになりますがその際の装着感については特に気になる事はありませんでした。 ただ股間に付いているファスナーは開口できる長さがとても少ないのでトイレの際には使うことのできない謎な構造となっているのが少し残念なポイントだと思いました。

いまいち使いづらいと思うポイントも少なくはないですが、電熱ウェアは一度使うと手放せなくなりますね。

エンジンの始動していない状態での使用にはバッテリーあがりの恐れがありますので、十分ご注意ください。 バッテリー電圧の低下リチウムイオン電池の場合には致命的なダメージとなってしまいます。

コメント

  1. tomo より:

    いつも参考にさせて頂いてます!
    質問ですが、私もパニガーレv4sに乗ってるのですが、車両給電タイプはバッテリー上がったりしませんか?ディーラーからバッテリーが上がりますよって…

    • tomnak より:

      コメントありがとうございます。
      実際に電熱ウェアをパニガーレV4S使ってみての結論から言うと自分の車両では電熱ウェアでバッテリー上がりしたことはないです。

      ただ電熱ウェアも出力を高くして使うと消費電力が大きくなりますしエンジンをかけてからスイッチを入れる等の注意が必要ですね。
       
      PANIGALEV4車両のジェネレーターの出力は14.5V 440Wとありますので余裕があるのではと思います。
       
      コミネのグローブ、ジャケット、パンツ合計の最大消費電力は14.5Vで計算しても約140Wです。
       
      私の場合はグローブmid、ジャケットlow、パンツlowの出力で使うことがほとんどでした。