リチウムイオンバッテリーLiFePO4にやってはいけないことをいっぺんに二つもやってしまいました。 いやーPANIGALEが燃えたりしなくて良かったです。( ;´Д`)
というわけで今回はしくじり先生でいってみたいと思います。
今回のしくじり
その1 過放電させてしまった
3/12の走行会で転倒。 その後、新型コロナで緊急事態宣言ということもあったので自宅で家庭菜園を作ったり、外構工事のDIYに夢中で明け暮れPANIGALEを約3ヶ月放置した結果、イグニッションをオンにしてもうんともすんとも言いません。 過放電させてしまったようです。 バッテリー、オワタと思いました。
その2 マキタ14.4Vバッテリーを使い15Vを超える電圧でジャンプスタートしてしまった
さらにその後が問題でマキタの電動工具の14.4Vバッテリーで始動(過去に他の車両で成功体験あり)させようと考えブースター接続してイグニッションをオンしたところハイボルテージの警告(15V〜16V)が表示されました。ヤバイと思いましたが取り敢えずエンジンを始動させ、充電のため近所を走行させました。 しかし走行しても充電がされなくなってしまったようで、エンジン起動中は14Vの電圧がありますが、エンジン停止後には低電圧の警告表示。 セルモーターを回すことができず、押しがけでエンジンの始動。 しばらく走っても電圧が10Vをこえなくなってしまいました。 実はマキタの14.4Vのバッテリーというのは満充電の際には15Vを超える電圧まで蓄電される仕様のようでした。
勉強 情報収集
バッテリー上がったらジャンプスタートだろ!キリッ(`・ω・´)つという旧世代の鉛バッテリ脳でしたが過放電したリチウム電池には、それをやってはいけないようでした。
ネットやバッテリーの注意書き、オーナーズマニュアルを調べてみました。 どれも重要な情報だと思いますのでリチウム電池に疎い方は是非とも目を通して下さい。
リチウムバッテリーの過放電とジャンプスタートについて 株式会社エヴォルテックジャパン様のブログ記事からの引用
リチウム電池はノーマル電圧が1個3.3V(LiFePO4の場合)です。スターターバッテリはこの電池を4つ直列にして電圧を稼ぎ、13.2Vとなります。これが放電を続けて、9.2V以下になった時(電池1個が2.3V以下)から、放電が一気に進んでしまいます。
放電が進んでしまったリチウム電池は、分解反応を起こし、次回充電時にとても危険な状態となり、膨張や発火の原因となってしまいます。
301 Moved Permanently出典:リチウムバッテリーの過放電とジャンプスタートについて 株式会社エヴォルテックジャパン
実際バッテリーを外して観察してみるとケースの底が若干膨らんでいました。膨張、発火とか(^_^;)怖
ジャンプスタートの方法はGSユアサ・バッテリー様の下のリンクから確認してください。
PANIGALE V4 純正 Skyrich LiFePO4バッテリーの注意書き
下記はバッテリーに記載された英語の注意書きをGOOGLE翻訳したものです。
注意:
リチウムイオン電池。 鉛バッテリー充電器を使用しないでください。Ducatiリチウムバッテリー充電器の認定を受けた特定のバッテリー充電器のみを使用してください。
充電:
- 15.0ボルトを超える充電電圧でバッテリーを充電しないでください。
- 車両とバッテリー充電器の両方が14.0- 充電時の15.0ボルト
- 充電電圧が14.0ボルト未満の場合、バッテリーを完全に充電することはできません。充電電圧が15.0ボルトを超えると、バッテリーが損傷します。
- 個別に充電する前に、必ずバッテリーを車両から取り外してください。
- 充電中は、電池を1〜2時間放置してから電圧を確認してください。
- 電圧が12.8ボルト未満の場合は、追加の充電が必要です。
- 電池が熱くなった場合は、充電を停止してください。再開する前に電池を冷ましてください。
PANIGALE V4S オーナーズマニュアルから
警告
バッテリーメンテナーとして使用する場合にも、 必ずドゥカティ純正リチウム電池用バッテリー充電器 を使用してください。
バッテリーメンテナーキット (部品番号:69924601A (各国) またはバッテリーメンテナーキット (部品番 号:69924601AX (日本、中国、オーストラリア) は鉛 バッテリー専用ですので、絶対に使用しないでください。重要
所定のリチウム電池用バッテリー充電器/メンテナーを使用してバッテリー電圧の最小値が維持されず電圧値が8Vを下回ると、バッテリーが損傷する恐れがあります。参考
車両を長期間使用しない場合は (およそ30日以上)、ドゥカティ純正リチウム電池用バッテリー充電器をバッテリーメンテナーとして使用してくださ い。メンテナーを車両後部にある診断ソケットに接続 します。参考
Ducati 純正リチウム電池用バッテリー充電器以外のバッテリーメンテナーや充電器を使用すると、車両のエレクトリカルシステムやリチウムバッテリーに 損傷を与えるおそれがあります。上記の理由でバッテ リーが損傷した場合には、不適切なメンテナンスとみなし保証の対象にはなりません。
今回の教訓
- 過放電となることを防ぐ(マイナス端子の取り外し、専用充電器等)
- 過放電のリチウムイオンバッテリーにジャンプスタートしてはいけない。 膨張、発火の恐れあり
最近はマニュアルによく目を通すことが少なくなってきましたが、リチウムイオン電池の取り扱いについてはしっかりと目を通さないといけないですね。
特にPANIGALE V4の場合のバッテリー設置位置は燃料タンクに隣り合ってますしアルミのタンクなんかは速攻で穴が空いてしまいそうで恐怖です。
以上しくじりtom (T ^ T)でした。 ダサっ!。汗
スカイリッチバッテリー アマゾンのレビューで興味深かったもの
- 恐らく古いバイクでレギュレーターの故障だとかの高電圧による充電系のトラブルだと思いますが、発火したスカイリッチバッテリーの画像が貼ってあります。 怖!
- 軽くて長く持つAZと中身は同じ? 中身どころか外身も同じにみえる画像が貼ってありました。
ちなみに純正バッテリーはアマゾンなんかでは売っていないようでしたがCORSA NET SHOPさんでは買えるみたいです。 最初はスカイリッチのリチウムバッテリーなんぞアマゾンで買えば1万もしないだろうと甘く見ていましたが、正直ちびってしまいそうになりましたよ。汗
コメント
[…] PANIGALE V4の純正リチウムイオンバッテリーを充電不能とさせてしまったため、早くもバッテリー交換をする羽目となりました。 リチウムイオンバッテリーは取り扱いに注意すれば10年とか保つらしいですよ。 […]